2007年 06月 08日
李登輝前総統 靖国参拝の談話
ぜひ皆様にもご覧頂きたいので、引用し掲載をさせて頂きます。
(引用)
李登輝前総統、靖国参拝の談話
靖国神社に参ります。62年間も会ったことのない私の兄を靖国神社で合祀し、遺霊を守ってくれ、私は感謝の意を表してきます。これは個人的な私の立場であって、政治的にも歴史的にも(関連づけて)考えないでください。これは私の望みです。
私と兄は、2人兄弟で非常に仲がよかった。その兄と62年前に(台湾南部の)高雄で別れて以来、私のうちには兄の遺髪もなければ、遺骨もないし、遺灰もありません。位牌は靖国神社にのみ残されています。それを私が家族の一人として訪問するということは、私は兄に対する尊敬の念を示すためにもやらなければなりません。
私の親父は10年前に亡くなるまで、兄が死んだことを信じておりませんでした。兄が亡くなったときには、彼の魂が、彼の遺霊が、うちに現れたという事実は存在します。亡くなったその瞬間に返ってきているはずですけれども、おやじの関係でうちでは何もしておりません。私が60年ぶりに靖国神社に参りまして、頭を下げて遺霊を祀ってくるということは、私たちとしては当然のことと思います。全く個人的な家庭の事情であります。みなさんにはよろしくお願いしまして、政治的には何も、歴史的には何も考えてくださらないようお願い申し上げます。ありがとうございました。
素晴らしい(ある意味当たり前なんですが)アイデンティティをお持ちの李前総統。日本の政治家も、見習って欲しいものですね。